自己活用のひとつであるコインランドリー経営は儲かるの?
所有する土地を自己活用する方法は複数ありますが、そのひとつにコインランドリー経営があります。土地の上にコインランドリーを設置し、利用者を集めて収入を得るという手段です。コインランドリー経営は儲かるのか、そして儲かるためには何が必要になるのでしょうか。
自己活用のためにコインランドリー経営を行うことは、ビジネススキルがない人がチャレンジしても難しいかもしれません。差別化が難しく、店舗数が増加傾向にあるためです。
まず差別化についてですが、飲食店であれば比較的簡単かもしれません。たとえば同じ喫茶店であっても、メニュー内容や味によって差別化を図ることは可能でしょう。
店員の接客態度やおしゃれな制服、店内の雰囲気などにより競合できる場合もあります。しかしコインランドリーは店舗を建てて洗濯機などの機械を設置できれば、経営そのものは誰でもできるのではないでしょうか。
サービスの基本的な内容に差がなく、無人経営が基本であるため店員による差別化もできません。厚生労働省の発表を基にしたデータによると、2017年のコインランドリーの店舗数は約2万店とされています。1995年から年々増加しているため、新規参入に向いていない市場かもしれません。
しかしまったくチャンスがないわけではありません。土地の立地条件によっては、コインランドリー経営により安定した収入を得られる可能性もあります。
そもそもコインランドリー経営は、都市計画法により第一種低層住居専用地域ではできないのです。第一種低層住居専用地域を簡単に説明すると、平屋や一般的な二階建てなどの低層住宅しかない地域のことです。
それ以外の住宅地、また住宅地に近い地域であれば良いでしょう。住宅地の中に洗濯機のないアパートなどがあれば、洗濯のためにコインランドリーを利用したいという人が現れるかもしれません。
自宅に洗濯機がない人が、リピーターとして利用してくれる可能性もあります。上記した通りコインランドリーは無人経営であるため、治安が良い地域であることも重要です。
治安が悪く空き巣被害やホームレスの滞在を許してしまえば、利用者が離れてしまう危険性もあります。土地がある地域の治安の良さをチェックし、定期的にパトロールするなどの対策も必要です。
自己活用として考えると、コインランドリー経営には難しい部分があります。しかし土地がある地域を詳しくチェックして集客が見込める場合、トラブル対策を万全にしていれば良いかもしれません。