アパート経営とマンション経営は何が違う?アパマン経営の特徴
アパート経営とマンション経営のことをまとめて、アパマン経営と言います。しかしこの二つは不動産の世界では違うものと考えられており、経営を行うつもりの人はそれを理解する必要があるでしょう。二つにはどのような違いがあり、アパマン経営にはどのような特徴があるのでしょうか。
まずアパート経営とマンション経営には、希少性の違いがあります。アパートは狭い路地の近くにもあるように、ほぼどこでも建築できるのではないでしょうか。
しかし高層建物であるマンションの場合、日照権などの問題があり建築できる場所に制限があります。投資額にも違いがあり、マンション経営の方が負担が大きくなりやすいです。
マンションはアパートよりも規模が大きく、維持管理のためにコストがかかるためです。アパートの場合規模や立地にもよりますが、1億円未満で投資できる場合もあります。
しかしマンションのように規模が大きくなり立地の良さも求められると、1億円以上かかってしまうかもしれません。建物の躯体構造が異なることから、耐用年数にも違いがあります。
木造や鉄骨造である古いアパートよりも、鉄筋コンクリート造のマンションの方が長持ちするでしょう。
そしてアパマン経営の特徴ですが、安定した収入が得られることです。アパートでもマンションでも、入居者がいれば毎月決まった額の賃貸料が発生します。
たとえば入居者が10人いて賃貸料を毎月5万円に設定していれば、それだけで50万円の賃貸収入が得られるのです。建物の維持管理などのコストはかかりますが、入居者の数が多く安定していれば確かな収入につながるのです。
そのためには入居者のリクエストにはできる限り応じ、クレームがある場合はそのまま放置しないことが重要です。部屋の中や廊下などの公共のスペースに問題がある場合、オーナーにはそれを修繕する義務があります。
素早くクレームを処理すれば入居者の満足度が上がり、長く入居してくれるかもしれません。しかし修繕箇所をいつまでも放置していると不満が大きくなり、退去者が増えてしまうこともあるでしょう。入居者がいなければ賃貸収入は発生しないため、アパマン経営を甘く考えてはいけません。
アパートとマンションは建物としてまったく別のものであり、入居者のタイプも異なるかもしれません。自分はどちらに向いているのかをよく考え、失敗しないように入念な準備をしてからアパマン経営を始めてみてください。